JAF筑波スーパーFJ選手権第6戦

2012 TSUKUBA SERIES
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リード文
メインイメージ

Super-FJ Round.6[2012.11.11 Sun.]

黒岩選手がまさかのトラブルでリタイア
仁木選手が2連勝でシーズンを締めくくる

決勝日は朝から曇り空となった。事前の天気予報では雨と出ていたが、予選、決勝共にドライコンディションで行われた。晩秋となり、公式予選は気温の低い中でのタイムタックとなった。コースレコードを狙いたいと予選前に話していた黒岩選手だったが、なかなか59秒台を切れない。他の選手も同様で、路面コンディションがスリッピーでスライドが多い。黒岩選手は常にリーダーボードのトップにつけ、着実にタイムを削り最後のアタックで58秒974をマーク。ただ一人58秒台に入れポールポジションを獲得した。

Super-FJレース風景「走行前はコースレコードを狙おうと思っていましたが、まだ路面ができていないのか、路面温度が低すぎたのか、とにかくグリップが全体的に低いですね。ミスのないように走っていかないとタイムが縮まらない感じでした。タイムが出ていなくてもリーダーボードのトップにいたので“今日は、こうゆうコンディションなのかな?”と思っていました。決勝は、まずはいいスタートを切ってレースメイクしていきたいですね」と黒岩選手。

一方、前回、黒岩選手に黒星をつけた仁木圭之選手は59秒038で予選2番手につけた。「エンジンもオーバーホールしてくれましたし、マシンの仕上がりもいいです。確かにスリッピーな感じですが、コントロール性もいいですし、スタートで前にいければ理想的ですね」と2連勝に向けて虎視眈々。

Super-FJレース風景3番手には吉田照巳選手がつけていたが、走路外走行のペナルティで2グリッド降格の5番手となった。このため3番手グリッドから森島修一選手、4番手グリッドから高橋響太選手がスタートすることになった。

18周で争われた決勝レース。まずポールポジションの黒岩選手がホールショットを奪い、仁木選手、吉田選手、栗原知聖選手、石澤浩紀選手、宇都宮辰徳選手、高橋選手と続いていく。黒岩選手は最終戦を優勝で飾ろうと積極的にレースをリード。これを仁木選手が必死に追う展開となった。しかし5周目に入ったところで黒岩選手がスローダウン。ミッショントラブルが発生し2速ホールドの状態になってしまう。黒岩選手は、そのままリタイアを余儀なくされ、かわって仁木選手がトップに浮上する。

後方では、吉田選手を先頭に栗原選手、石澤選手の3台が2番手争いを繰り広げる。レースも終盤に入る13周目の第2ヘアピンで栗原選手が痛恨のスピン。すぐに再スタートするが6番手にポジションを下げてしまう。

Super-FJレース風景 Super-FJレース風景

トップを独走する仁木選手は、黒岩選手がリタイアした後も気合いの入った走りを見せ、15周目にファステストラップをマーク。そのままトップでチェッカーフラッグを受け2連勝を達成した。2位争いは吉田選手が後続を抑えきりゴール。3位に石澤選手が入った。
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Winner's Interview

優勝 仁木圭之選手
「土曜の練習で安定方向のセットを試して、それはそれでよかったのですが、予選で攻めのセットで臨んだらアンダーがひどくて外してしまっていたんです。ただ、コントロール性はよかったですし、決勝ならいいと思い結局そのままのセッティングでレースに臨みました。ただ、ギアが入りにくい問題もあったので、それがなければ黒岩選手についていけたと思います。黒岩選手がトラブルに見舞われるとは思っていなかったので意外でしたが、トップに立ってからも、応援してくれる方、観戦してくれている方に楽しんでいただくためにも最後までブレーキングでスモークが上がるぐらい全力で走りました。シーズン終盤に2連勝できてよかったですね。これからも“何でも乗れるドライバー”を目指して行きます」
仁木圭之選手
2位 吉田照己選手 吉田照己選手
「フロントのタイヤチョイスを外してしまい黒岩選手と仁木選手についていけなかったのが悔しいですね。予選のときからレース終盤を見据えたセットを考えていて、思い通りにタイムは出せていたのですが、ペナルティもあり2つ順位を落として5番手グリッドからのスタートでした。決勝は、前2台についていけなかったので、後ろを何とかブロックして抑え切った感じでしたね。たらればですが、もう少しセットが決まっていれば優勝を狙えたと思うと心残りです」
3位 石澤浩紀選手" 石澤浩紀選手
「テストの段階から、いま一つクルマがまとまらずに苦しんでいたのですが、予選もそのまま引きずる感じで流れはよくなかったですね。予選は僅差でしたが、順位がよくなかったですし。ただ、予選が終わった時点で、左のリアにトラブルがあることが分かったので決勝では、走り出しからいいフィーリングで走ることができました。決勝では、3台のバトルになったのですが、黒岩選手のトラブル、前の方がスピンしてくれたおかげもありますが、レース中のペースも悪くありませんでしたし、内容はまずまずだったと思います。今シーズンは、苦戦が続いていたので、最終戦で表彰台に立って終われてよかったです。わがままを聞いてくれたチーム、メカニックに感謝します」

Series Champion
黒岩巧選手

「ミッショントラブルが出てしまいました。2速ホールド状態になってしまいリタイアを余儀なくされました。スタートを決められましたし、フィーリングもよかったので、後ろを引き離しにかかっていた矢先のトラブルでした。レースは何があるかわかりませんね。前戦でチャンピオンが決まっていて本当によかったです。勝って終わりたかったので、悔しいですが、その分、日本一決定戦で頑張ってきます。今年一年、筑波シリーズでは、走り方やセッティングなど、いろいろ勉強させていただきました。筑波サーキットの方々、応援してくれたファンの皆さん、そしてチームに感謝したいと思います。本当にありがとうございました」

全車撮影&GALLERY

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